「パーキンソン病と診断されたけれど、まだ65歳に達していない」「デイサービスって、お年寄りだけのもじゃないの?」そうした疑問をお持ちの方は少なくありません。実は、パーキンソン病は「特定疾病」として認定されれば、40歳から介護保険を利用できるのです。
本記事では、介護保険を活用してデイサービス(通所介護)を利用するまでの5ステップを、具体的にご説明します。申請から利用開始まで、全体像を把握することで、「何をしたらいいか分からない」という不安も解消されるはずです。

ステップ1:市区町村の窓口で「要介護認定」の申請

まず最初に取るべきアクションは、お住まいの地域の役所にある「介護保険課」または「地域包括支援センター」へ足を運ぶことです。ここで「要介護認定」の申請手続きを行います。
申請に必要なものは以下の通りです。まず、介護保険被保険者証。65歳以上の方であれば、自動的に交付されています。40歳から64歳の方については、健康保険証をご持参ください。次に、主治医の氏名・連絡先がわかるもの。パーキンソン病と診断されている医療機関の情報です。そしてマイナンバーなど、本人確認書類をご用意ください。
ここで重要な知識が「特定疾病」についてです。パーキンソン病は、医学的に認められた16の「特定疾病」の一つに該当します。これにより、若年者(40歳以上64歳以下)であっても、要介護認定を申請する権利が生じます。つまり、65歳の壁を越える必要がないのです。
窓口の職員に「パーキンソン病で申請したい」と明確に伝えることで、手続きがスムーズに進みます。

ステップ2:自宅での認定調査と医師の意見書

申請後、おおよそ1週間から2週間の間に、市区町村の調査員が自宅を訪問します。これが「認定調査」です。所要時間は30分から1時間程度。調査員が、ご本人の心身の状態について、細かく聞き取りを行います。
ここが非常に重要なポイントです。パーキンソン病の方の場合、毎日の状態が一定ではありません。朝、起床直後は動きが悪いけれど、薬が効いてくると活発になる。午後になると再び動きが鈍くなる(「オン・オフ現象」)。こうした変動性が、一般的な高齢者の介護ニーズとは異なる特性です。
認定調査の際には、この「最も大変な時」の状態を具体的に説明することが肝要です。「朝は一人では着替えられない」「階段が怖い」「声が小さくて聞き取りにくい」など、具体的で実感的な例を挙げてください。曖昧な答え方をすると、実際の困難さが過小評価される危険があります。
メモを用意しておき、「オン・オフの時間帯」「それぞれの時間帯での困難」を記録しておくと、調査がより正確になります。
同時期に、主治医からは「意見書」が提出されます。この意見書は、医学的観点からご本人の状態を記載するもので、審査で大きな重みを持ちます。

ステップ3:審査会による要介護度の決定

認定調査の結果と医師の意見書がそろったら、審査会が開催されます。ここで、要介護度(要支援1・2、要介護1~5)が決定されます。
パーキンソン病の方は、身体的には大きな障害がなくても、「動きが遅い」「転倒リスクが高い」といった機能的な問題があるため、要介護2~4に認定されることが多いです。
決定通知は、申請から原則30日以内に届きます。郵送で届きますので、紛失しないよう大切に保管してください。この認定結果が、その後のサービス計画の基盤になります。
もし認定結果に納得がいかない場合は、「異議申し立て」をすることも可能です。異議申し立ては、結果通知から60日以内に、市区町村へ申請します。

ステップ4:ケアプランの作成と専門家への相談

認定が決まったら、次のステップは「ケアプラン」の作成です。これは「週に何回、どのようなサービスを利用するか」という個別の支援計画です。
ここで、ご本人とご家族の「希望」が重要になります。「毎日デイサービスに通いたい」のか、「週2回程度の利用を希望」するのか。「リハビリを重視したい」のか、「交流や生活支援を大切にしたい」のか。
要支援の認定を受けた方は、地域包括支援センターの職員がケアプランを作成します。要介護の認定を受けた方は、ケアマネジャー(介護支援専門員)に依頼してケアプランを作成してもらいます。ケアマネジャーは介護サービス利用の「案内役」であり、ご本人のニーズを聞き出し、最適なサービスを組み合わせるプロフェッショナルです。
ケアマネジャーとの相談の際には、躊躇なく希望を伝えてください。「パーキンソン病に特化したリハビリを受けたい」「転倒予防に強い施設を探している」といった具体的な要望を述べることで、マッチング精度が大きく高まります。

ステップ5:デイサービス事業所との契約と体験利用

ケアプランが決定したら、いよいよ利用するデイサービス事業所との「個別契約」です。ここで重要なのは「契約前に、必ず見学・体験を行う」ことです。
デイサービスは、提供するプログラムや施設の雰囲気が事業所によって大きく異なります。一般的な「高齢者向けレクリエーション」を中心とする施設もあれば、「リハビリテーション」に特化した施設もあります。パーキンソン病という疾患特性を考えると、後者を選ぶことが、ご本人の改善度合いに直結します。
Re-moveでは、無料の見学および体験利用を受け付けています。契約前に、施設の環境、スタッフの専門性、利用者様の雰囲気などを、ご自身の肌で感じていただくことができます。
実際に体験された多くの方が、「ここなら信頼できる」と感じていただき、その日のうちに契約される傾向があります。当施設の体験利用当日成約率は90%(2026年2月現在)に達しており、それだけ多くの方がRe-moveの専門性と環境を高く評価していただいているということです。

介護保険を利用した場合の費用

デイサービスを利用する際の自己負担は、以下の要素で決まります。
まず、要介護度に基づいた「介護保険サービス利用の上限額(区分支給限度額)」が月ごとに設定されます。要介護1の場合は月16万7,650円、要介護2では19万6,000円といった具合です。ただし、この額がまるごと自己負担になるわけではありません。
介護保険からは、この限度額の内側で「保険給付分」が支払われます。ご本人の負担は、その1~3割です。つまり、月3,000円から1万円程度の自己負担で、充実したリハビリサービスを受けられるということです。
ただし、介護保険の対象外の「加算」(例えば、専門的なリハビリプログラムの追加料金)がある場合は、別途自己負担が生じることもあります。契約の際に、詳しく説明を受けてください。

3ヶ月で96%が改善する理由

Re-moveに来られたご利用者様の多くが、短期間で実感される改善。その背景には、介護保険という「継続的で安定したサービス利用」があります。
週に何度も、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)による個別対応のLSVT-BIG、RAS(リズム聴覚刺激)、デュアルタスク訓練といった専門プログラムに取り組むことで、神経系が適応的に変わります。
3ヶ月のプログラム参加を通じて、当施設では96%のご利用者様が運動機能の改善を報告されています。さらに、歩行速度(TUG)、立位バランス(FRT)、握力といった5項目中、68%の方が複数項目での改善を実現されています。
これは、介護保険という制度が「継続的なリハビリテーション」を実現させた成果なのです。

まとめ:制度を知ることから始まる

介護保険の申請は、最初は「難しい」「面倒」に感じられるかもしれません。しかし、5つのステップを一つずつ進めれば、決して複雑なものではありません。
そして、この制度を活用することで、ご本人は「リハビリの機会」を得られ、ご家族は「介護負担の軽減」を実現できます。
「どこに相談すればいいか分からない」「申請の流れが不安」という方は、Re-moveのスタッフまでお気軽にご相談ください。ケアマネジャーのご紹介や、申請手続きのご相談もサポートさせていただきます。
介護保険という「公的な支援」を上手に活用し、ご本人の「動きたい」という想いを最大限に応援する—それが、私たちRe-moveの使命です。


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