こんにちは!
覚王山店の小坂です。

看護師を始めた頃、私は名古屋市千種区での病院勤務を想像していましたが、
気が付けば「訪問看護」という分野に魅力を感じ、活動の場を移していました。
この記事では、私が千種区での訪問看護師としての経験を元に、訪問看護の魅力や楽しさをお伝えします。

名古屋市千種区で感じる訪問看護の楽しさ

私が特に感じる訪問看護の魅力は以下の4点です。

  1. 利用者さん一人一人とゆっくり向き合うことができる
  2. 利用者さんのこだわりや意志を尊重することができる
  3. 利用者さんと長期的に関わり変化を感じることができる
  4. 在宅チームと協力して利用者さんの生活を考えることができる

今回の前編では、1と2に焦点を当て、名古屋市内、特に千種区での訪問看護師としての体験を元に詳しくご紹介します。
3つ目と4つ目は後編にてご紹介予定です。

利用者さん一人一人とゆっくり向き合うことができる

名古屋市千種区での訪問看護師としての経験から、
訪問看護の最大の魅力は利用者さんとの深い関わりだと感じています。

訪問看護では、訪問時間を全てその利用者さんのために使うことができます。
病棟では同時に色々な患者さんのことを考えなければならなかったり、
患者さんとお話をしていてもナースコールが鳴って中断してしまったり、
仕事を常に探して他のメンバーのフォローに入ったり、
なかなか一人一人とゆっくり向き合うことが難しかったように思います。

目の前の利用者さんに集中することができるので、体調のことだけではなく、
ご本人の趣味や雑談、悩みやちょっとした愚痴なんかも、ゆっくりお話を伺うことができます。

さらに関係ができてくると、病棟ではあまり聞くことができない
その方の人生の背景やこれまでに経験してきたことや考えてきたこと等深い話をしてくださることもあります。

その方がこれまでをどのように生きてきて、
その上で今後をどのように過ごしていきたいか等、
お話をしていく中でその方が大切にしている価値観が見えてくることで、
利用者さんを一人の人としてより尊重して関わることができるようになっている気がします。

「患者」としてではなく「人」としての一面を見られることで、利用者さんへの人間らしい部分へ愛着が湧いたり、理解が深まります。
利用者さんと向き合ってゆっくりお話を聞くことができるのは、訪問看護ならではの楽しさだと思います!

また、普段なら絶対に関わることができない方と色々なお話ができたり、時にはその方の人生のお話や失敗談なんかを面白おかしく話してくださる方もいらっしゃいます。

人生の先輩方のこれまでのお話を聞いて、本当にいろんな人生があるんだなーと考えさせられることがあったりと自分自身の幅も広がるような気がします。

私たちよりもはるかに色々な経験をされている利用者さん方から、さまざまな人生のお話を聞か せていただけるのはとても面白いです!

利用者さんのこだわりや意思を尊重することができる

名古屋市千種区での訪問看護活動を通して、病棟と訪問看護の大きな違いを実感しています。
病棟では、「治療」の目的を達成することが最優先になるため、
利用者さんの意思よりも病院のルールに従わなけらばいけないことが多いと思います。

一方で、訪問看護は利用者さんの「生活」の場に伺うため、利用者さんが自分らしく生活できることが優先されます。
利用者さん自身の「こんな風に生活したい」と言った希望を一番に尊重して看護を提供することができます。

私達よりもはるかに長い時間を過ごされてきた人生の大先輩である利用者さん。
その間にそれぞれが培ってきた様々な価値観やこだわりがあって当然です。

色々な方のケアに入っていると、
食事の仕方、お風呂の入り方、人との関わり方、薬の飲み方、1日の時間の使い方等、
本当にお一人お一人違っていて細かいこだわりがあるんだなと感じます。

時には、利用者さんの意思を尊重しながら、
医療従事者としてのアドバイスを伝えるのが難しく、工夫が必要な場面も多々あります。
身体が悪くなるとわかっていても自分の価値観を大切にしたいという利用者さんもいらっしゃいます。

「この人はどうしてそのこだわりを持っているのか」

「どんな関わり方をしたら利用者さんに受け入れてもらえるのか」

「どこまで介入するのが正解なのか」
等悩むことも多々あります。

そのひとつひとつに対して、その方が大切にしている価値観や人柄・性格など相手のことを知っていく中で得た情報を元に
「この人にはどんなやり方が合うだろうか?」
「こうゆう言い方の方がこちらの意見を聞いてもらいやすくなるかもしれない」
「この人が楽しいと思えることに絡めてやってみよう」等

対応の仕方は十人十色で、相手に合わせて工夫をしながら関わっていきます。
在宅ですのでこれを使わなければいけないというルールもなく物品や環境も揃っていない為、いろんな想像力や応用力を駆使して、いろんな角度からアプローチすることが可能です。

その人に向き合い試行錯誤していく時間は大変でもありますがとても面白いです。
その中でこちらの提案を受け入れてもらえたり、相手の変化を感じたときの喜びはとても大きいです!

病院でみていた時よりも、
住み慣れたお家で気の知れたご家族の中で過ごされる利用者さんは、自然体な印象でとても生き生きされている気がします。

それはその人がこれまでの人生で培ってきたこだわりや
価値観を大切にして自由に過ごせているからだと思います!

その方らしい生活を続けていただくために、
利用者さんに合わせて創意工夫できる訪問看護はとても良いお仕事だなと感じています。

おわりに

今回はここまで!
いかがだったでしょうか?

次回、

  • 利用者さんと長期的に関わり変化を感じることができる
  • 在宅チームと協力して利用者さんの生活を考えることができる

上記二つについてご紹介させていただきます。
乞うご期待!

また、Footage訪問看護ステーションのInstagramでは、訪問の様子をお写真でご紹介しています!
ぜひご覧ください!

Footage訪問看護ステーション 覚王山
小坂