ちい活ってなんだ!

なあーなあー。ちい活ってなんや思う?
それは、あれやわな。人生の終わりに向けて、どんな生き方をしたいのかを元気なうちから考えたり、設計したりすることやがな。
それは、終活や!
そっか、それと違うか。
なら、若い子が先輩の所に訪問に行ったりして、どこの企業がいいかなって活動したり、会社訪問することやな。
それは、就活や!
なら、学生時代に日が暮れるまで泥んこになり、汗水流したり💦、涙したり😭したあれか?
そうそう、青春や!
活がないがな。 それは部活や。
ちい活って言うとるがな。

ちい活な〜??

活という字は、活かすとも読めるから、ちいさい何かを活かすことちゃうか?
あっ、そうか。資格とか小さい事でも就職に活かせるもんな。なら、やっぱり就活か?
活動に戻っとるがな。活動から離れて。今考えているのは、活かすやから。
ちいとは、方言で「少し」ともいうので、少しを活かすこと?
少しを活かすって??
少しはわずか。わずかは微量。微量は微力。微力は単独。
単独は独り。
あっ。ひとりはみんなのために、みんなは一つのために!
One for all All for one や。
そうそう、ラグビーで有名な言葉や。
うーん。 どういうこと?
独りはみんなのために、みんなはひとつのためにとはなー。
仕事をするにも遊びで何かをするにも、独りはみんなのことを思って、自分だけが良ければいいという利己主義にならず、みんながハッピーになるように 、そして、みんなはひとつの目的に向かって力を合わせること。

それがちい活や。

うーん、全く違うような。
そろそろ、ちゃんとした話しに戻らないといけませんね。

ちい活=地域連携活動とは?

ちい活とは、
地域連携活動の略で、ちい活といいます。
もっとわかりやすく言いますと、営業のことです。
訪問看護ステーションは、在宅に行き、看護をするのが仕事なので、なぜ、営業が関係あるの?と思われるかも知れません。
私も、始めるまではそう思っていました。
しかし、訪問看護ステーションは、病院やケアマネジャーからの依頼があって、その方の自宅に訪問し看護を提供します。
依頼がなければ、訪問する場所がありません。訪問したくても行く所がないのです。
そうです。

巷の営業マンのように頼みに行くのです
しかし、単純に商品を売り込むようなこと
ではなく、訪問看護師としての役割を果たすため、地域の中で活動するのです。
なんだか、わかったようなわからないようなって感じですよね。

もう少しお付き合い下さいね。

地域連携活動は単なる営業ではなく、地域の中で訪問看護師としての役割を果たすため、関連機関と信頼し合える関係性を構築するための活動です。
ですので、Footageでは、営業とは言わず、地域連携活動、略して「ちい活」と読んでいます。
訪問看護師として役割を果たすためのひとつとして、ちい活を位置付けています。

【地域連携活動を通して実現したい、地域との関係性のあるべき姿】

訪問看護ステーションは地域包括ケアシステムの中で、在宅で過ごしている利用者の医療ニーズに応えながら、利用者を全人的に支援していく役割があります。つまり地域で役割を担うためにも他の社会資源と連携し、利用者に向き合い支援する姿勢が求められます

そういった役割を果たすためには、地域との関係性のあるべき姿が見えてきます。

①社会資源的役割を担う関連職種(病院・CM・訪問看護師など)同士で信頼関係を築くことが出来る

  1. 顔が分かる関係性
  2. お互いの強みを理解している
  3. 利用者(患者)のことを第一に考え、共通言語にすることができる
  4. 予期せぬトラブルがあった際に、誰かのせいにせず、すぐに改善のための相談ができる

②近くて遠い未来の地域の在り方について共に考え、共創することができる

  1. 想像して→創造する  訪問看護師として何ができるのか?
  2. 互助精神       ひとりでは微力でも、チームとしてなら大きな力になります
  3. 調和         奪い合うとか競い合うとかではなく、共存して補完し合いながら調和していく
  4. 次世代のために    地域の今があるのは、先輩方の努力であり、次世代に引き継ぐ責務があります

つまり地域連携活動を単純な営業活動として捉えるのではなく、地域で社会資源を担うための役割の一環と捉え、地域貢献することが大切です。

初のちい活

営業には得意な人も不得意な人もいると思います。私は、得意でありません。全くの営業経験がないわけではありませんでした。
某食品会社で営業をしていたこともありましたが、苦手でした。なぜ、そのような仕事をしていたかと言いますと、自己成長させるために、その職業につきました。
しかし、苦痛であり、この仕事は違うなと感じ転職したのでした。🍙

そんな私が看護師となり病棟勤務し、その後、訪問看護師となり、まさかその苦手な営業(ここではあえて営業としてます)をすることになるとは思っていませんでした。🏥

苦手だけれども、仕事だから実施するしかありません。
初めは緊張し、心臓の音が周囲に聞こえるのではないかと思うぐらいバクバクしてました。
また心臓の鼓動を収めようと深呼吸をし、自律神経を整えていました。
ここら辺は理屈でなく、看護師の知識が働いたかな。

そして、話す文句を何度も呟き復唱してから、ピンポーンと玄関のインターフォンを押すという感じでした。
緊張しているので、先方は、なんだこの人はと感じていたと思いますが、そんなことを感じる余裕もなく、紋切り型の文句を話すだけでした。😩

ある時は、愛想のない人の応対に、気持ちが沈んだり、嫌な思いになったりしていました。そんなことを繰り返し、中には愛想の良い人の応対であると、気持ちがよかったり、ほっとしたりとしたことを覚えています。😅

そんな日々を繰り返し、慣れてきたのかと、このブログを読んでいる人は想像されているかも知れませんが、そう簡単に事は運びません。苦手なことが得意なことになることもありますが、苦手なものは苦手。

時には、顔面を手で叩き、気合いを入れてちい活に回っていたこともあります。
そうやって、無理やり気合いを入れて回っていました。

次の段階へ。

One for all All for one

あれ、どっかで聞いた言葉。
さっきのくだりやん!!

そうです。オープン仕立ての頃は依頼がなく、利用者(患者)がいなくて、まさに営業マンかというぐらい、ちい活の日々でした。
ステーションのメンバーみんなで東へ西へと、それぞれ地域を回っていました。
自分ひとりではなく、みんなも頑張っているんだと思い、挨拶周りを実施していました。
ステーションみんなの思いと、自分達の看護を提供できるように、地域に貢献できるようにと、ひとつの目的に向かってちい活を回っていました。

そんな日々を過ごしているうちに、苦手が得意にはなりませんでしたが、慣れもあり、以前ほど気合いを入れず(いい意味で)にちい活に回れるようになりました。
苦手なちい活が、先方に顔を覚えていただき世間話もできるようになり、相談に乗っていただいたり、相談を持ちかけられたりし、双方向の話し合いができるようになりました。
楽しいという段階にはまだ到達していませんが、初期のことを思えば成長したなと感じています。

実際にちい活に周り、依頼がきて、利用者(患者)さんに看護が提供できることがやる気へと繋がり、良いサイクルとなりました。 😄
そして、地域の方々のお陰もあり、利用者も徐々に増え、訪問看護もできるようになりました。

訪問看護師がちい活を通して、
地域の方々との連携や情報共有
をすることで、地域役割や貢献へと
繋がり、失敗と成功を重ねて成長
できていると実感しています。

月並みですが、苦手なことに取り組むことで得られることはたくさんあります。

みなさんもちい活ではなく、ちいさなことでいいので、苦手なことから逃げずに取り組むことで自己成長ができ、新たな自分の発見につながりますので、一度、挑戦してみてはいかがですか?