こんにちは!
Footage訪問看護ステーション 瑞穂の小栗です。
今回は「グリーフケア」についてお話ししたいと思います。

グリーフケアとは?

死別を経験しますと、しらずしらずに亡くなった人を思い慕う気持ちを中心に湧き起こる感情・情緒に心が占有されそうな自分に気づきます(喪失に関係するさまざま思い:「喪失」としてまとめます)。また一方では死別という現実に対応して、この窮地をなんとかしようと努力を試みています(現実に対応しようとする思い:「立ち直りの思い」としてまとめます)。この共存する二つの間で揺れ動き、なんとも不安定な状態となります。同時に身体上にも不愉快な反応・違和感を経験します。これらを「グリーフ」と言います。グリーフの時期には「自分とは何か」「死とは…」「死者とは…」など実存への問いかけをも行っています。
このような状態にある人に、さりげなく寄り添い、援助することを「グリーフケア」と言います。

引用
一般社団法人.日本グリーフケア協会.グリーフケアとは.https://www.grief-care.org/about.html ,(参照 2023-08-20)

グリーフケアの実際

今回は実際にグリーフケアを行った時の様子をお伝えしたいと思います。

お一人目

利用者さんが生前に営まれていたイタリアンレストランへお邪魔しました。

もともと利用者さんが料理を作られていましたが、
現在は奥様が腕を振るってらっしゃいます。

出していただいた料理はどれも美味しく、
グリンピースのサラダはイタリア産のものを使われているそうで
グリンピースが苦手なメンバーも美味しいと大絶賛で、
あっという間になくなってしまいました。

お店には利用者さんの写真が飾られており、
美味しい料理とワインをいただきながらお二人の思い出話やエピソードをお聞きし、
素敵な時間を過ごさせていただきました。

お二人目

ご自宅で看取りをさせていただいた
利用者さんのお宅へ訪問させていただきまいした。

利用者さんと奥様は
昔からどこへ出かける時も一緒に行かれるほどラブラブだったそうで、
病気になられた後も奥様のことをずっと心配されていたそうです。

最後を迎えるときには
奥様や息子さんに「心配しなくてもいいからね」と
声をかけられ涙を流されていました。

奥さんは亡くなられた後にも
一度利用者さんの声が聞こえたことがあったそうで、
奥さんのことを心配して様子を見にこられたのかもしれないねとお話しされていました。

最後に

一般の病院では、なかなか亡くなられた後ご家族へグリーフケアを行う機会がないと思います。
訪問看護ではグリーフケアという形で関わらさせていただくことがあります。

本人だけでなく家族とも深く関わり、
亡くなられた後の喪失の悲しみや辛さに直面するご家族に
寄り添うことができるのは訪問看護ならではだと思います。

訪問看護に興味がある方がいらっしゃいましたら、
随時会社説明や見学についてもご対応させていただきます!

お気軽にHPのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

Footage訪問看護ステーション 瑞穂
看護師 小栗