こんにちは。Footage訪問看護ステーション覚王山の水野です。
最近は12月というのに日中暖かい日が続いています。
もうすぐボーナスの時期だー!とワクワクされている方多いと思います。

Footageではボーナスの時期が過ぎた1月〜4月の就職希望の応募が増えてきてワクワクしています。
今月は訪問看護師の実態調査を用いて訪問看護師の年齢分布や看護師の転職など幅広い部分を紹介できたらと思っています。
今は訪問看護師なんて頭にないやって人にも為になる情報を載せていきますね!

​​訪問看護師の仕事​について

 

訪問看護師ってどんな仕事?

訪問看護師は、患者が快適な環境で過ごせるように、自宅での医療ケアを提供します。この仕事には独特のやりがいがありますが、同時に様々な挑戦も待ち受けています。
訪問看護師は柔軟性が求められ、臨機応変に患者の状態に対応する必要があります。また、単独で行動することが多く、自己判断力や緊急時の対応能力も問われます。

また、厚生労働省の実施した調査では、”在宅医療を必要とする者は2025年には29万人と推計され、約12万人増えることが見込まれる。急性期治療を終えた慢性期・回復期患者の受け皿として、終末期ケアも含む生活の質を重視した医療としての在宅医療のニーズは高まっている。”とされています。

データから見る訪問看護ステーションや看護師の数の推移

訪問看護事業所の数


訪問看護ステーションは年々増えてきています。厚生労働省の統計では2022年では訪問看護事業所の数は
12,985箇所にも及んでいます。逆に病院や診療所の数は年々減少傾向にあります。

先日もニュースでやっていましたが、地域を支える病院が経営不審などで閉鎖してしまうことがあったのでこれからの医療提供の場は訪問診療所や訪問看護事業所に移行していくことが予測されます。そのため看護師の転職先も病院から訪問看護ステーションなどの事業所の選択肢も自ずと広がってくるのではないかと予測しています。

図1:介護保険制度における訪問看護事業所数の推移(公益財団法人日本訪問看護財団 訪問看護の現状とこれから 2023年版から引用)
(URL:https://www.jvnf.or.jp/global/The_Present_and_Future_of_Visiting_Nursing2023_JP-memo.pdf

 

訪問看護師の数の推移


厚生労働省の調査では、訪問看護師は2020年時点で53,404人に及んでいます。”平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況”の調査結果と比較すると、令和2年では平成30年の訪問看護師よりも1万人近く増えています。やはり働く母体の数が増えるとそこで働く看護師の数が増えるようです。

ただ、2020年ではコロナウイルス感染症の影響もあり、病院でもスタッフの需要が大きかったためか、病院で働く看護師の数は平成30年の時と比較すると増加していました。病院の数は減ってもこういった社会背景の影響で病院の就業看護師の数は増えていますね。しかし、コロナウイルス感染症が5類感染症になった今後では経過を追って病院で働く看護師も減少していくのではないかと推測します。

表1:就業場所別にみた就業保健師等(実人員・常勤換算数1) 令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 から引用

表3:就業場所別にみた就業保健師等(実人員・常勤換算数1) 平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況から引用

訪問看護師の年齢分布

 

訪問看護師の平均年齢(全国平均)

​​よく病院で働いている友人の看護師に
”訪問看護って気にはなるけど働いているスタッフっておばさん・お局が多いんでしょ?無理だよ〜。”
と言われることがあります。
実際の訪問看護師の平均年齢はどのくらいなのか調べてみました。

最新のデータは見つからなかったのですが、社保審-介護給付費分科会が発表していた平成29年の調査報告では、訪問看護ステーションのスタッフ従事者(管理者は含まれない)の割合は72%以上が40代以上の年代でした。28%のみが30代以下の看護師で構成されているのが全国比較ではわかります。

表3:就業場所別の看護師の年齢階級別割合
URL:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000170290.pdf

訪問看護師の平均年齢(FOOTAGEの場合)

訪問看護師の平均年齢はというと、40~44歳最も多いのですが、弊社の平均年齢は、30歳前後となっています。業界の平均と比較すると若く、妊娠出産育児時期と被るケースが多いです。実際にFootageではライフステージに合わせて働き方を変化させることができるように、正社員・FLEX社員・パート勤務など様々な業務形態での募集をしています。

また、最初に訪問看護師の仕事内容で紹介したように、訪問看護では、単独で行動し、緊急時には冷静に状況を把握して1人で対応するといった業務があることから臨床経験年数を規定しているところが多いです。
FOOTAGEでは募集要項の臨床経験年数を2年としています。しかし、最近は訪問看護の需要に伴って、臨床経験年数を求めない訪問看護ステーションも増えてきました。

また、FOOTAGEに実習にくる看護学生の中には、”できれば病院じゃなくて訪問看護・在宅看護の分野に進みたいんです”というように20代の若手の看護師が訪問看護に興味を持つことも増えてきています。ただ、やはり緊急時の対応などは知識だけでなく経験も要するため、FOOTAGEでは入職者に対して充実したカリキュラムとラダー制度を導入して全ての看護師が一定の基準に到達するようなシステムを採用しています。

また、今回は詳しく触れませんでしたが、日本看護協会の「2022年 病院看護実態調査」によると、2021年度の正規雇用されている看護師の離職率は11.6%でした。別の記事でも触れたことがあるかと思いますが、看護師の給料はよく普通より高いと言われがちですが、そこには”夜勤手当”や”資格手当”などといった手当が含まれているため、基本給などはあまり高くないのです。

しかし、12〜16時間に及ぶ過酷な夜勤やコロナウイルス感染症が蔓延していた頃では多忙な勤務を強いられる実情があり、看護師全体の離職率は近年上昇しています。一般職では、厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果」によれば一般職の離職率は15%であり、それと比較すると4%ほど離職率は低いのですが、現在は転職は自分のキャリアアップの機会と捉える傾向にある為、今後看護師の業界でも離職・転職は増えていくと考えます。

看護師の訪問看護師の転職の動機としては、新しいチャレンジや専門性の向上を求める動機がある一方で、柔軟な働き方に魅力を感じる若者が増えていることも要因だと考えます。またその一方で、ベテランの看護師も多くが訪問看護に従事しています。実際にFOOTAGEでも30~40歳代の看護師の応募が増えている傾向にあります。

面接時にお話を聞くと、臨床経験や専門知識を活かし、患者とより密接な関わりを持ちたいという意向が影響しているように思います。訪問看護では利用者さんのお家に出向き、その人が暮らしている環境で看護を提供することができるのが大きな魅力だと感じているスタッフも多いです。

まとめ

​​ 今回は訪問看護師の仕事や事業所の数、訪問看護師の年齢分布、そしてFootageとの比較について考察してきました。柔軟性や自律性がありながらも、孤独感やコミュニケーションの課題も抱えるこの職業。

それでも、患者の生活に密接に関わり、自分の専門性を活かせるやりがいを感じることができる仕事です。将来的にますます需要が高まるであろう訪問看護師の存在は、医療・看護分野において不可欠なものとなりつつあります。

FOOTAGEでは新しいやる気のある仲間をどんどん募集しています!
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