こんにちは!覚王山店の水野です。

8月に入って夏本番です!
7月から体温より暑い気温の中でFootageの職員は日々訪問業務に奮闘しています!
先週は守山店から夏本番のブログが公開されていましたね!
みなさんは暑さ対策できていますでしょうか?

暑い日々が続く中、毎日どこかで救急車の音を聞きます。
最新の厚生労働省の7月10日~7月16日までの全国の熱中症に救急搬送人数は、8,189人でした。

(図1:厚生労働省 全国の熱中症による救急搬送状況 令和5年7月10日~16日 速報値)

今回は熱中症に関連した内容について書いていきたいと思います。
気温が上昇しているのは日本だけでなく世界でも深刻な状況になっています。
また、7月の世界の平均気温が、観測史上最高になる見通しが明らかになったことで、国連のグテーレス事務総長は地球温暖化ではなく、「地球沸騰化の時代が到来した」と記者会見で述べていました。

 

世界の気温変動について

今更ですが、気温変化の要因やそれがもたらす影響、それに対する対策について紹介します。

気温変化の要因

地球温暖化とは、地球全体の気温が長期間にわたって上昇している現象を指します。地球温暖化の主な原因は、人間の活動によって増加している温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、フロンなど)が大気中に放出されることです。これらのガスは太陽からの熱エネルギーを地球上に留め、気温の上昇をもたらしています。これは温室効果ガスの増加が主な原因と言われています。工業化による燃焼、交通機関の利用、森林伐採など、人間の活動により温室効果ガスの濃度が増加しています。特に二酸化炭素(CO2)は主要な温室効果ガスで、工業活動や化石燃料の使用によって大気中の濃度が急増しています。

気温上昇の影響

地球温暖化による気温上昇は、世界各地でさまざまな影響をもたらしています。氷河や氷床の融解、海面上昇、極地や高緯度地域での気温上昇が顕著です。これらの変化は、生態系への影響や気象パターンの変化、自然災害の増加など、多岐にわたる問題を引き起こしています。

国際的な取り組み

気温上昇や気候変動の問題に対処するため、国際的な取り組みが進められています。2015年に採択されたパリ協定は、地球温暖化を2℃未満、可能な限り1.5℃に抑えることを目標としており、各国が温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みを行っています。

 

今後の気温変動について

実際に世界の気候変動はどれくらい進んでいるのでしょうか。
海外のサイトで、気温変動のデータをもとに世界各地域の温度変化を可視化したものを見つけました。
(実際のサイトでは年経過と気温変動を実際にみることができますので是非チャックしてください!)
URL:https://utci.lobelia.earth/ranking-faq

 

UTCIとは

このサイトでは、温冷感の変化が最も大きくなる国をランキングで示しています。
これらの指数は、温度だけでなく、湿度、風、放射線など、人体に大きな影響を与えるすべての要素を考慮したユニバーサル熱気候指数 (UTCI) で測定されています。
※ユニバーサル熱気候指数(Universal Thermal Climate Index、UTCI)は、熱による快適性を評価するための指数です。気象条件(気温、湿度、風速、太陽放射など)と人体の生理学的応答を考慮して計算され、熱ストレスや寒冷ストレスなどの気候条件に関連する快適性を評価するのに使用されます。我々が日常的に使用する気温(℃、℉)は単に空気の温度を示す指標ですが、UTCIは気温を含む複数の気象要因を考慮して、人々がどれだけ快適に感じるか、あるいはストレスを感じるかをより総合的に評価する指数です。
このサイト上では1位~10位を経年的にみたランキングで紹介しています。
このサイトではUTCIの経年変化を地域で絞って検索することもできますし、全世界で検索することもできます。
しかし、今回は日本のUTCIに近いヨーロッパのランキングを例にあげて紹介していきます。(アジアの地域で検索をかけてみたらインドなどの国が上位ランクインして体感しにくいと思うので)

2010年のUTCIランキング

2010年のランキングを見てみましょう。2010年では、1位のニコシア(キプロス共和国)でUTCIは38.8℃でした。
10位のクロアチアのザグレブでは32.3℃となっており、この感じは一昔前の日本の夏を思い出させます。(気温が30℃を超えた日に今日は暑い日だね~ってみんなが言ってた記憶が懐かしい….)

2030年のUTCIランキング

2030年というと今から7年後の世界のUTCIです。
1位から5位までの国のUTCIが35℃を超えてきています。
7年後の未来といえど、今の日本でも”今日は35℃を気温が超える猛暑日になります。”とテレビのニュースで流れているのですでにこの指数に近づいている感じがありますね。
このランキングは7月での観測であるため7月になると基本的にはUTCIが30℃を超えるのが当たり前の世界がもう近づいてきているということになりますね。

2090年のUTCIランキング

2030年からグッと未来に進んで2090年に進んでみました。
私は今27歳なので67年後は、94歳です。健康に生き続けられればまだ生きているかもしれません。
でもその時の世界を見てみると、あらびっくり!1位~10位までの全ての国のUTCIが40℃近くになっています。
7月は40℃を超えるのが当たり前の世界です。
ランキングの横に世界マップが出ていますが、ヨーロッパやアジア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカほとんどの地域でほぼレッドゾーンになっています。

 

熱ストレスが人体に及ぼす影響

 

上限と下限は国や人によって異なるため定義することはできませんが、一般に、暑さストレスと寒さストレスの閾値であるそれぞれ 38℃ と -13℃ は、それを超えると人体が重要な生理学的障害を経験し始める極端な値であると特定されています。上記のランキングでは2030年の時点で暑さストレスを超えてきているのでこれらが何かしらの人体影響を及ぼす可能性は否定できません。

地球沸騰化時代を生き抜くために

 

 

熱波によって影響を受ける国

 

4月26日にCNNで発表された記事には今後熱波によって大きな影響を受ける国を下記のように報道しました。

(元の記事のURL:https://edition.cnn.com/2023/04/25/world/heatwaves-temperature-record-climate-intl/index.html)

”新しい研究によると、気候危機の激化に伴って危険な記録的な熱波が増加し、特に熱波への備えが十分でない国や地域では壊滅的な被害となるだろう。

科学者たちは、60 年以上にわたる気温データセットと気候モデルを分析して、前例のない極端な暑さが起こる可能性と、それがどこで起こるかを計算しました。

彼らは、アフガニスタン、パプアニューギニア、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアを含む中米を高リスク熱波の「ホットスポット」と特定した。

ネイチャー・コミュニケーションズ誌に掲載された報告書によると、これらの地域は人口が急速に増加しており、医療やエネルギー供給へのアクセスが限られているため、極端な気温に対する回復力が損なわれており、特に脆弱な状況にあるという。

英国ブリストル大学の大気科学教授で研究共著者のダン・ミッチェル氏は、「これらの地域が大規模な熱波に見舞われる可能性が高く、その準備ができていない可能性があることを示す証拠がある」と述べた。

アフガニスタンが直面している脅威は特に深刻であるとミッチェル氏はCNNに語った。 記録的な猛暑の可能性が高いだけでなく、この国がすでに直面している大きな困難によってその影響はさらに強まるだろうと同氏は述べた。”

 

この記事を読んでいて
”なんだ、日本は先進国だから医療はアフガニスタンとかに比べたら進んでるから大丈夫じゃない~?”
って思った方がいると思います。しかし、コロナ感染症が蔓延した時の日本はどうだったでしょうか。病床数が足りず、自宅療養で孤独死した人や人工呼吸器が使えず肺合併症で亡くなった方はたくさんいらっしゃったはずです。必要な医療は足りていたでしょうか。
またエネルギーに関しても日本は石油や天然ガスなどはほとんどを外国からの輸入に頼っています。記事では中東やオセアニア諸国を挙げていますが、人口の急速な拡大がないだけで、他の条件などは少なからず近いものがあると思います。

 

取り組んでいくこと

これらを踏まえて、さあ何をやろうかという話になるのですが、地球沸騰化時代を生き抜くためにできることをいくつか紹介します。

エネルギー効率の向上と再生可能エネルギーの利用

 温暖化を引き起こす主な原因は化石燃料の燃焼です。個人レベルでは、エネルギーを節約することや、電気自動車や太陽光パネルなどの再生可能エネルギーを活用することが重要です。
→暑いからってエアコンを一気に16℃設定にして冷やすんじゃなくて、27℃設定で風速を強くして部屋を冷やそうかな。。

持続可能な交通手段の選択: 

自家用車の代わりに公共交通機関や自転車、歩行を利用することで、交通による二酸化炭素排出を減少させることができます。
→近い利用者さんの訪問は自転車で行こうかな。。

廃棄物の削減とリサイクル

廃棄物の適切な処理とリサイクルを行うことで、地球への負荷を軽減し、資源の効率的な利用を促進します。
→燃えるゴミ・プラスティックゴミ・ペットボトル・缶、、細かく分けて分別して捨てようかな。。

森林保護と植樹活動

森林は二酸化炭素を吸収し、気候変動の緩和に貢献します。森林の保護や植樹活動に参加することで、地球の生態系を支援できます。
→環境整備で樹木を枯らすんじゃなくて植林を増やそうかな(先日のB◯Gモーターの出来事…)

持続可能な食事の選択

肉の消費を減らし、野菜や植物ベースの食事を取ることで、畜産業の温室効果ガス排出を削減できます。牛などの反すう動物は、消化の過程でメタンガスを発生させるため、げっぷやおなら、糞尿にメタンガスが含まれます。メタンガスとは、二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きい温室効果ガスで、地球温暖化への影響は同じ量の二酸化炭素と比べ28倍に上りるそう。
→全く取らないというのはちょっと無理だと思うけど、魚介類からタンパク質をとることを増やしてみようかな。。

教育と意識の向上

地球温暖化や気候変動に関する正しい知識を得ることで、自身の行動や生活スタイルを見直し、持続可能な選択を行うことができます。また、家族や友人、コミュニティと情報を共有することも重要です。
→ゴミの分別・エネルギー節約は知っている知っていないで大きな差!友人や家族にも伝えようかな。

よくいう持続可能な社会で紹介されるようなことばかりあげましたが、今回は熱中症から派生した世界の気候変動について紹介させてもらいました!
近い未来のためにも今から自分ができることを今日から始めたいと思います。

Footageでは人に優しい、環境に優しい人材を常に募集しています!
気になる方はぜひこちらまで!ホームページ

参考文献
・The UTCI story hub  URL : https://utci.lobelia.earth/

・CNN world news URL : https://edition.cnn.com/world