みなさん、こんにちは。Footage訪問看護ステーション八尾の今村です。😄
令和6年になり1ヶ月以上が経ちますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
ご存知の通り、年明け早々に能登半島地震、羽田空港航空機衝突事件と、痛ましいニュースが日本列島を駆け回りました。被害に遭われた方々には、お悔やみを申し上げます。
さて、そんな令和6年の始まりでしたが、まだ、記憶に新しいと思いますが、元号である令和の意味を覚えていますか?
そうです。万葉集に収録されている歌の一部分から引用されたものですよね。
万葉集とは?
ちなみに、万葉集は7世紀から8世紀後半にかけて編纂された、現存する我が國最古の和歌集です。
「万葉集」という書名の意味は、「葉」は「世」すなわち時代の意味であり、万世まで伝わりますようにと祝賀を込めた命名と考えられています。
成立の経緯については詳しくは分かっていません。
その内容は、「雑歌(ぞうか)」「相聞(そうもん)」「挽歌(ばんか)」に分類され、晴れがましい歌や男女の恋の歌や人の死に関する歌が編纂されています。
つまり、万葉集は、人が生を受けて死ぬまでのほとんどの場面が歌われた歌集といえます。
この世の中の仕事は数々あり、人々の生活に欠かせない職業やそうでない職業があります。その中でも医療関係は、人が生を受けて死ぬまでのほとんどの場面で関わる職業のひとつであるのはいうまでもありません。
その中の看護も大いに関わりを持ち、人生になくてはならい職業のひとつですね。そんな看護に携わる方がこのブログを見て下さっていると思っています。
そのような中で、なぜ万葉集の話しを?? と思っている方もおられると思います。
今は、令和の時代。しかし、言うまでもありませんが、過去があって今があります。先人が培ってきたもの築き上げてきたものなどの上に現代の私達がいます。
ですので、過去を知ることも大切だと思っていますので、今回は万葉の時代の人々の感性に触れたいと思い、筆を取りました。
そんな万葉の時代ですが、人々が自然とともに生きていた時代であり、万葉集には自然が豊かに詠み込まれています。
また、約4500首の歌が収められており、皇族から一般庶民まで幅広い階層に及び、詠み込まれた土地も東北から九州に至る日本各地に及びます。
では、万葉の時代から令和の時代へ移ります。
令和が持つ意味とは
令和に込められた意味を含め、令和が誕生した経緯について見ていきましょう。
引用された歌ですが、
「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香りを漂わせている。」
梅は春の訪れを告げるものですが、元号を日本の古典を由来とした理由は、「日本が持つ四季折々の自然や文化を、後世に残したい」という想いによるものと言われています。
また、万葉集にはさまざまな階層の人々の歌が収められていることから、「豊かな文化と伝統を象徴している」という考えも理由のひとつです。
令和に込めた意味
首相談話に、令和に込めた意味が表れています。
「春の訪れを告げる梅の花のように、明日への希望と共に、一人ひとりが大きく花を咲かせられる日本でありたいとの願いを込めた」とあり、今後の日本という國が、一人ひとりが希望を持てる、より良い國になってほしいという願いが受け取れます。
「令」の由来と意味は、
歌にある令月の字が持つ意味が関係しているのです。
令月の意味とは、「何事をするのも良い月、めでたい月」であり、新しい時代の幕開けとしてふさわしいと判断されたと推測できます。また、「令」の文字には、立派、清らか、めでたい、神のお告げなどの意味があることから選ばれた要因かもしれません。⛩
「和」の由来と意味は、
和という文字は元号でよく使われており、令和を含めると、これまで20回元号に採用されています。
「和」の文字の意味は、やわらぐ、おだやか、なごやか、のどか、などがあり、平和で優しい印象が特徴的です。仲良くするという意味もあることから、令和に込められた意味を表現するのに最適な文字が選ばれたと言えます。💖
なぜ元号の話し?
日本の最初の元号は、歴史の授業で習った大化の改新の「大化」です。これにも意味があるのですが、それは次の機会とします。
現在は、天皇陛下一代につき一元号ですが、昔は疫病や地震など禍があると元号を替えていました。
なぜかと言いますと、令和の持つ意味で説明しましたが、元号に意味を込めていましたので、世の中の人達が苦しんだり、悲しんだり、などの苦難をより良い方向へ転換し、一人ひとりが幸せに暮らせるように、という意味を込めて元号を替えていました。
ですので、今回の能登半島地震や航空機衝突事件など天災・人災といったことの禍を福へと転換させる思いが込められています。
國には國の、地域には地域の、企業には企業の理想とする社会があります。Footageの理想とする社会は、「笑顔のあるあなたらしい人生を あなたの物語が光射す方へ すべての物語が紡がれた未来へ」です。👉
Footageでは
在宅で医療や看護を必要とする人々(利用者)やその家族だけでなく、そこに関わる関係者や地域の人々も含み、みんなが笑顔で自分の人生をより良いものになる社会を目指しています。
それには、人々の思いやりや助け合いなどが必要となりますが、個々人が自律することが大切です。
どこの組織でも、「あの人は怠けている。あの人は勤勉だ。」のような話しはよく聞かれることです。なので、そのような議論にならないように己を律することが必要です。😃
ですので、Footageメンバーは、そもそも自律した大人の集団であると規定しようと課題に向き合っています。
時には、「辛い、しんどい」といった思いから、自律した大人でいることが難しいかも知れませんが、そういった時はメンバー同士で支え合い、自律した大人ではなく、自律した大人の集団でありましょうとしております。
私たちが目的に向かって前向きに、建設的に、良好な関係で仕事をしてくためにルール決めをしています。✨
少し紹介しますと、
緊急時やチームとしての成果が出せない時は別ですが、上下関係も指示命令も存在しません。
役割は自己で決めるが、最後までやり遂げる。
自己評価ベースであるが、周りの意見には耳を貸しましょう。
チームが協働することで、高い成果を出すために、自己を律しましょう。
一見、自己犠牲のように感じるかも知れませんが、相手の心情を深く理解すること、相手の立場に立って物事を感じる取ること、です。
言い換えますと「惻隠の情」と言えます。他人のことをいたましく思って同情する心は、やがては人の最高の徳である仁に通ずるものです。人間の心の中には、もともと人に同情するような気持ちが自然に備わっています。自然に従うことによって徳に近づくことができるのです。
この心持ちを実践することで、自律した集団へと昇華するのです。
笑顔のある人生のために
令和6年は日本人にとって、悲しく辛い出来事の始りでしたが、「かわいそうに」「寒い中辛いだろうな」との思いから、「助けたい」「何かできないかな」と考える人は多いと思いますが、一過性の感情に終わらせないことが大切です。
それには、自律した集団、惻隠の情の心が必要です。
冒頭で触れました天災や人災を乗り越えてきたこの國、人々(先人)、これらの文化や伝統を次世代へ継承していく使命があります。
文字一つひとつに意味を持って付けられた令和は、一人ひとりが希望を持ち、花を咲かせられる國にしたいという願いが込められています。また、令と和はそれぞれに意味がありますが、どちらも新しい時代への願いが込められています。
在宅に興味を持たれた皆さと一緒に、一人ひとりの夢や希望の種を蒔き、花を咲かせ、良い人生を、そして、地域を盛り上げていければと願っています。🎉