最近、COVID-19の感染者数はかなり少なくなりましたね。
ワクチン接種が進んだことも影響していそうですね。
ワクチン接種率(2021/10/25現在)を調べてみました。
【首相官邸:
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html】
概ね60%以上の接種率になってきています!すごいですね!
ワクチン接種に不安があるかたもいらっしゃるかもですが・・・
モデルナ製ワクチンの効果を示した結果もしっかりでています。
【モデルナワクチンの効果と持続期間について】
【製造販売元/武田薬品工業株式会社:https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_631341EA1020_1_06 】
上記から、ワクチンの有効性は発表されていますが、持続効果に関してはまだはっきりしていないようです・・・。(49日〜64日後までの結果のため)
ワクチンは、
事前にウイルスの情報を身体に覚えさせることで、実際に感染した場合に素早く反応できるよう準備するためのものです。
感染に対して素早く反応できれば、体内でウイルスが増える前に排除できる可能性が高まり、発症予防や重症化予防の効果が期待できるとされています。
しかし、ワクチンを接種したからといって発症しないわけではありません!
ワクチンを接種していても発症した事例は報告されています。
これが俗に言う、「ブレークスルー感染」です。
なぜこのようなことがおこるのか・・
ワクチンが体の中のどこで作用するのか、ウイルスの潜伏期間と大きく関係しています!
一度発症すれば抗体ができる水痘などは、発症までに10日や2~3週間の潜伏期があります。この潜伏期間の間に抗体が作用し、自己の抗体の量に関係なく、感染を予防する効果があります。
一方で、COVID-19(コロナ)やインフルエンザなどは鼻や喉の粘膜に侵入したウイルスがすぐに増殖し、数日間で発症します。
ワクチンを接種して血液中に抗体があっても、呼吸器粘膜の感染を防ぐことは難しいため、発症を必ず食い止めることや、二度目の発症を防ぐことはできないようです。
【厚生労働省 ブレークスルー感染 :https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0006.html 】
ワクチン接種後も要注意です!
ちなみに・・・忘れていませんか?
冬の季節いえばのインフルエンザです!!
以前より流行していたインフルエンザですが、実はコロナが流行してから感染者数は激減しています。
【厚生労働省 インフルエンザ発生状況:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html 】
【国立感染症研究所:https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html 】
インフルエンザの感染経路は「飛沫」感染です。
感染症には感染経路がウイルスによって分類されています。
空気感染(結核・麻疹・水痘):は5μm以下の飛沫核
飛沫感染(インフルエンザ・風疹・マイコプラズマ肺炎など):5μmより大きい飛沫
咳やくしゃみからでる飛沫は水分を含んでおり、これの水分は蒸発したものを飛沫核といいます。
ちなみに、COVID-19のサイズは 0.050–0.2 μm 程度のようです。
乾燥した状態での感染力は低下するため、感染力としては低下しますが、密室や風通しの悪い空間では水分を保った状態で空気中に漂うリスクもあり、そのような環境では飛沫感染のリスクも高まります。
COVID-19の流行で感染予防行動が定着したことで、インフルエンザの発症率も下がってきたのではないでしょうか!
感染症は、予防や対策が功を奏する★
ワクチン接種をしても、今まで通り
マスクの着用
手洗い・手指消毒
ゼロ密(密接・密集・密閉)
を徹底しましょう!!
訪問看護をしていると、さまざまな利用者様のご自宅にお邪魔しています。
訪問の都度にアルコールでの手指消毒・物品の消毒を行っています★
COVID-19(コロナ)やインフルエンザワクチンは正しい手洗いや手指消毒で菌がほとんど消失します!
ちなみに、手洗いのあとのアルコール消毒は必ず必要なわけではなく、どちらか1つを正しく行うことが大切です!
これからの季節は乾燥から手が荒れる季節なんで、気をつけてくださいね。
感染予防の大切さは伝わったでしょうか??
楽しみながらもこの冬を乗り越え、あったかい春を迎えたいですね。
来年はお花見できるかな・・・
著者:伊藤美雪(看護師 Footage訪問看護ステーション守山店 )