パーキンソン病の初期症状を知ることが、早期対応の第一歩に

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの減少によって、主に運動機能に影響が出るとされる進行性の神経変性疾患です。日本では高齢化に伴い患者数が増加傾向にあるといわれていますが、初期症状は見逃されやすく、発見が遅れるケースも少なくないと報告されています。

この記事では、パーキンソン病の代表的な初期症状と、早期発見・早期リハビリの重要性についてご紹介します。

※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個々の診断・治療については必ず主治医にご相談ください。

パーキンソン病の代表的な初期症状

パーキンソン病の初期には、以下のような症状が現れる可能性があるとされています。

1. 手足のふるえ(振戦)

安静時に片方の手や指がふるえることがあり、パーキンソン病の最も典型的な初期症状の一つといわれています。ストレスや疲労時に顕著になることがあるとされますが、本態性振戦など他の原因によるふるえとの鑑別が必要な場合もあります。気になる症状がある場合は、神経内科の専門医に相談されることをおすすめします。

2. 動作の緩慢さ(無動・寡動)

動作が全体的にゆっくりになり、日常生活の動作に時間がかかるようになることが報告されています。ボタンをかける、字を書くなどの細かい動作に不自由を感じることもあるようです。歩行時の歩幅が小さくなる「小刻み歩行」も特徴的な症状の一つとして知られています。

3. 筋肉のこわばり(筋固縮)

腕や脚の筋肉がこわばり、スムーズに動かしにくくなることがあるとされています。肩こりや腰痛と間違われやすいともいわれており、リハビリテーションによる運動機能の維持が重要視されています。

4. バランスの不安定さ(姿勢反射障害)

体のバランスを保ちにくくなり、転倒のリスクが高まる可能性があるとされています。この症状はやや進行してから顕著になる場合が多いといわれていますが、初期から軽度に見られることもあるようです。

5. 非運動症状にも注目

近年の研究では、運動症状が現れる前に以下のような非運動症状が見られることがあると報告されています。

  • 嗅覚の低下
  • 便秘
  • 睡眠中に大声を出す・暴れる(レム睡眠行動障害)
  • 抑うつ気分や不安感

これらの症状が直ちにパーキンソン病を意味するわけではありませんが、複数の症状が重なる場合は専門医への相談をご検討ください。

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早期発見が大切な理由

パーキンソン病は進行性の疾患ですが、早期に発見することで以下のようなメリットが期待できるとされています。

  • 薬物療法の効果を最大限に活かしやすい:早期から適切な薬物療法を開始することで、症状のコントロールがしやすくなる可能性が報告されています
  • 運動機能の維持・改善が期待できる:発症早期からのリハビリテーションにより、身体機能の低下を緩やかにできる可能性があるとされています
  • 生活の質(QOL)を保ちやすい:早い段階で適切な支援体制を整えることで、より長く自立した生活を続けやすくなると考えられています

早期リハビリがもたらす可能性

近年の研究では、パーキンソン病の早期からリハビリテーションを開始することの重要性が注目されています。特に有酸素運動デュアルタスクトレーニングは、運動機能だけでなく認知機能の維持にも寄与する可能性が示唆されています。

運動療法の例

  • ウォーキング・自転車エルゴメーター:全身持久力の維持と心身のリフレッシュに役立つとされています
  • ストレッチ・柔軟体操:筋固縮の軽減やバランス能力の維持が期待されています
  • リズムを活用した運動:音楽療法やリズミック・キューイングにより、歩行リズムの改善が報告されています
  • LSVT-BIG:大きな動作を意識する訓練法で、動作緩慢の改善効果が期待されるプログラムです

※運動の種類や強度は個人の状態によって異なります。必ず専門家の指導のもとで行ってください。

「気になる症状」があったら、まず専門医へ

パーキンソン病の初期症状は、加齢による変化と似ている場合もあり、ご本人やご家族が気づきにくいことがあります。少しでも「おかしいな」と感じたら、まずは神経内科を受診されることをおすすめします。

早期に診断を受け、適切な治療とリハビリを組み合わせることで、症状の進行を緩やかにし、充実した日常生活を送れる可能性が広がるとされています。ご家族のサポート体制を整えることも、長期的な療養生活において大切な要素です。

名古屋市昭和区の「Re-move」では、パーキンソン病専門のリハビリプログラムを提供しています。LSVT-BIG認定療法士をはじめとする専門スタッフが、お一人おひとりに合わせたプログラムをご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

【この記事の監修】

株式会社FOOTAGE(フィットネススタジオ Re-move 運営)
理学療法士・LSVT-BIG認定療法士・パーキンソン病療養指導士が在籍。パーキンソン病のリハビリテーションに関する専門的な知識と臨床経験をもとに、エビデンスに基づいた運動プログラムの設計・監修を行っています。

【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、医療行為の代替となるものではありません。パーキンソン病の診断・治療に関しては、必ず主治医や専門の医療機関にご相談ください。個々の症状や体調によって適切な対応は異なりますので、記事の内容をもとに自己判断で治療方針を変更することはお控えください。